山口市が「行くべき」世界の名所3番目 NYT「京都より興味深い」
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は9日、世界の名所を紹介する「2024年に行くべき52カ所」を発表した。日本からは山口市が選ばれ、観光客が多数訪れる京都よりも「観光公害(tourism pollution)」が少ない、歴史ある街として紹介されている。
山口市はNYTのサイトで「北米の皆既日食帯」、「フランス・パリ」に続く3番目に取り上げられている。「人混みを避けて寺院と料理を味わう」という見出しとともに、国宝の瑠璃光寺五重塔や湯田温泉、陶芸工房やカフェがある路地などがスポットとして挙げられている。
日本の代表的観光地である京都と比較した記述が多く、「『西の京』(the Kyoto of the West)と呼ばれるが京都よりも興味深い」、7月にある山口祇園祭は「京都の祇園祭に比べると小規模だが同じように歴史がある」と評されている。
このほかNYTのサイトでは「列車で行くニュージーランド」「ハワイ・マウイ島」など、世界中の名所が紹介されている。
山口県の村岡嗣政知事は10日、「びっくりしたし、とてもうれしく思う。山口の魅力にようやく世界が気づき始めたな、と。(室町時代に守護大名として治めた)大内氏の素晴らしいコンセプトでのまちづくりが今に残る魅力を、世界の方々に感じてもらいたい」と話した。
昨年の「2023年に行くべき52カ所」では盛岡市が選ばれ、話題になった。
- 【視点】
去年は盛岡が第二位で「東京から新幹線で短時間で行ける距離にあり、人混みを避けて歩いて楽しめる美しい場所」と評価されていました。 山口市の記事の見出しは「人混みを避けて寺院と料理を味わう」とのことで、とにかくインバウンドの人にとっては混雑し
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