N高のドワンゴ、オンラインの「ZEN大学」新設 1学年5千人
IT大手ドワンゴと日本財団は1日、東京都内で記者会見し、通信制のオンライン大学を2025年4月に新設すると発表した。通信制高校生の進学先としてニーズがあるとみており、1学部のみながら入学定員は5千人とする。構想通りなら少子化のなか異例の大規模大が誕生することになり、既存の私立大に大きく影響しそうだ。
大学名は「ZEN大学」(仮称)。学校法人「日本財団ドワンゴ学園」を設立して運営する方針。通学不要で、完全オンラインで卒業できる。学部は「知能情報社会学部」のみで、教育内容は今後決めるが、文系理系を問わず幅広く学生を受け入れる考えだ。オンライン授業を基本としつつ、部活動や文化祭、職業体験などを通じ、リアルなつながりも大切にしたいという。1年あたりの授業料は38万円。
ドワンゴは学校法人「角川ドワンゴ学園」を立ち上げ、16年から通信制高校「N高校」(沖縄県)を、21年から同「S高校」(茨城県)を運営。通学が苦手な生徒や自分のペースで勉強したい生徒から人気で、昨年は両校で計約8千人の生徒が卒業した。
記事の後半では、高校側の歓迎の声や、影響が避けられない地方私立大の懸念も紹介しています。
1学年5千人、異例の大規模のわけは
通信制課程は44大学にある…
- 【視点】
コロナ禍では「フルリモートで授業は提供できる(だから授業料は返さない/サークル活動などはおまけにすぎない/大学は遊びに行く場所ではない)」などという言説が大学周辺からよく出ていましたが、だとすればこういう「完全オンラインで卒業できる」大学が
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