女性支援団体Colaboへの接近・妨害を禁止する仮処分 東京地裁
行き場のない若い女性を支援している一般社団法人「Colabo(コラボ)」が東京都の40代男性らに活動を妨害されていると訴えている問題で、東京地裁は14日、この男性についてColaboへの接近や妨害活動を禁止する仮処分を決めた。Colaboが東京都内で会見し、明らかにした。
Colaboは東京・歌舞伎町にマイクロバスをとめ、10代の女性を対象に食品や衣類、生活必需品などを提供したり相談に乗ったりするカフェを月3回程度開催している。Colaboによると、男性は昨年末からカフェが開催されるたび、バスの周りでひわいな言葉を叫んだり出入りする少女を撮影したりしたほか、仲間と10人ほどで代表の仁藤夢乃さんを取り囲んだこともあったという。
仮処分は、カフェが開催される夜、バスの停車位置の半径600メートル以内での妨害行為やColaboの事務所への立ち入り、関係者への電話や面会強要を禁じた。
会見した仁藤さんによると、妨害行為は複数で行われ、回を重ねるごとにエスカレートしているという。仁藤さんは「一番深刻なのは、Colaboとつながると怖い目に遭うかのように印象づけられ、支援を必要とする少女たちがSOSを出せなくなること。若年女性を支援する民間団体への攻撃は困難を抱える女性への攻撃でもある」と訴えた。