熊本電鉄、客を駅に閉じ込め トイレ中にシャッター閉め
熊本電鉄(熊本市)の駅で16日の終電後、客がトイレ内に残っているのに駅のシャッターが閉め切られ、客が構内に取り残されていたことがわかった。この客がツイッターで発信し、17日朝に同社が把握。客本人に謝罪するとしている。
熊本電鉄によると、16日午後11時半ごろ、藤崎宮前駅(熊本市中央区)のトイレに客が入っていたにもかかわらず、駅の正面玄関のシャッターを閉め、客が駅構内に閉じ込められたという。
客はその場でツイート。駅の管理を委託されている男性から「この駅はもう閉める。出ろ」などと促され、その後トイレを出たら出口のシャッターが下りていたという。
同社によると、藤崎宮前駅は午後7時以降は無人となるため、午後11時に最終列車が出発した後の戸締まりを近所に住む男性に委託している。17日朝にこの男性に確認したところ、男性は午後11時前の見回りでトイレ内にいた客に声をかけ、その後駐輪場などを見回って終電出発後にシャッターを閉めたと説明。「まだトイレに人が残っているかは確認しなかった」と話したという。
客がどうやって外に出たか同社は把握していないが、ホームから線路に降りれば、数十メートル先の踏切まで歩いて外部に出られるという。同社は17日ホームページに謝罪文を掲載し、「営業終了後の見回り確認ルールを徹底し、再発防止に努める」と説明している。