IT人材会社「スカイテック」(東京都千代田区)が顧客企業に示した技術者の職務経歴書に、実際とは違う経歴が記載されているケースがあることがわかった。複数の同社関係者によると、技術者の大半は中国人で、同社は経験や能力が豊かなように経歴書を偽り、東証1部上場企業などに送り出してきたという。
取材に対し、同社の潘小華(はんしょうか)社長は「そういうことは一切ない」と否定した。一方、技術者の一人は自らの経歴書は「年齢も業務歴も全部ウソ」と認めている。
同社はシステムエンジニアやプログラマーを顧客に紹介し、その技術者らが顧客の職場で情報システムの開発や保守を支援するサービスを展開。顧客には、技術者が過去に日本や中国で従事したとする業務の期間、内容、使ったプログラム言語などを時系列で記した経歴書を提示している。
朝日新聞は、約40人の同社の技術者の経歴書のコピーなどを入手した。複数の同社関係者は取材に、これらの経歴書について、従事していない業務を偽って経験年数を長くしたり、十分に習得していない言語を使えることにしたりしてあるものが多くある、と証言した。
たとえば、中国の大学を卒業…