布マスク8千万枚、一律配布を断念へ 余剰分は備蓄に

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座小田英史 藤山圭
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 新型コロナウイルス感染防止策として政府が進める介護施設などへの布マスク配布について、厚生労働省は30日から予定していた約8千万枚の一律配布を断念し、希望する施設にのみ配り、余剰分は備蓄に回す方針を固めた。31日にも正式に表明する。

 政府の布マスク配布計画のうち、全戸向けは6月20日までに約1億3千万枚の配布を完了。約260億円の費用がかかった。それとは別に介護施設や保育所、幼稚園の職員などへの配布が3月下旬から続き、これまでに約6千万枚が配られ、30日からさらに約8千万枚を配布する予定だった。費用は総額約247億円を見込んでいた。

 しかし、マスクの品薄状態が解消されていた6月22日に約5800万枚を追加発注していたことが判明。介護施設などからも「必要ない」などの声が相次ぎ、野党議員が追及していた。

 30日に国会内で開かれた野…

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この記事を書いた人
座小田英史
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
財政、金融、公共事業、調査報道
藤山圭
西部報道センター次長
専門・関心分野
事件、調査報道、映像ニュースやドキュメンタリー
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