Jリーグの2024年シーズンが、2月23日に開幕する。第1節で最も注目されているのが、2月25日に国立競技場で開催される東京ヴェルディ1969VS横浜F・マリノスの試合だ。
ヴェルディVSマリノスは1993年にJリーグがスタートした時の開幕戦カードであり、サッカーファンにとって忘れられない「伝説の試合」。会場が新しくなったとはいえ、同じ国立競技場。さらに東京ヴェルディは16年ぶりのJ1リーグということで、いやが応でも視線は注がれるのだ。
この試合を盛り上げようとJリーグもバックアップし、5000組1万名を無料で招待するキャンペーンを行った(2月15日に締め切り、2月16日に当選発表済み)。これは一見すると後押しなのだが、実際は苦肉の集客方法との指摘もある。サッカーライターは、
「1993年の試合は5万9626人の観客が集まり、スタジアムは超満員で熱気に包まれていました。しかし、今のヴェルディVSマリノスの試合に人が集まるかどうかは疑問です。だからこそ、1万人を無料招待したのでしょう。招待の対象になっている席は全てホームチームであるヴェルディの応援席で、マリノス側の席は対象になっていません。これはヴェルディ側の集客に不安があるからでしょう」
東京ヴェルディは集客に力を入れ、昨年は2009年シーズン以降の最多入場者数を更新した。とはいえ、平均は7982人。収容人数5万4224人の国立競技場をいっぱいにするのは難しいのではないか。
伝説の1戦を再現する試合でガラガラのスタンドは避けたいが、はたしてどうなるだろうか。
(鈴木誠)