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ナイジェリアETF 【NGE】はアフリカを代表するETFの1つ

ナイジェリアETF 【NGE】というアフリカ有力国への投資

 ナイジェリアは人口と経済規模から「アフリカの巨人」と言われます。

 

 2億人近い人口を抱え、アフリカでは最大です。また、世界でも7番目に人口の多い国です。特に、若年人口は世界でも非常に多く、市場の発展に期待がされています。2010年代に入り、南アフリカのGDPを抜き去り、アフリカ大陸最大の経済大国になっています。

 

 世界での順位も20位以内に入っています。ラストフロンティアと言われるアフリカですが、ナイジェリアを含めて着実に力を付けつつありますね。

ナイジェリアの人口推移

 まず、ナイジェリアの人口推移をみてみましょう。ここは、驚異的に若年人口が多く、末広がりの人口ピラミッドをしています。成熟国が柱状の人口ピラミッドなのに対して、本当にピラミッドの形をしていますね。

 

 そのため、人口推移も極めてポジティブです。2100年には7.5億人に到達すると見込まれています。14歳以下の人口が20%を超えますから、高度成長期を迎える前の日本の状況に近似しますね。

ナイジェリアの人口推移

ナイジェリアの人口推移

ナイジェリアの名目GDP

 ナイジェリアのドル建てでの名目GDPです。現地通貨建てだときれいな右肩上がりですが、ドル建てだとやや不安定な印象になりますね。

ナイジェリアGDPの推移

ナイジェリアGDPの推移

世界経済のネタ帳から

 

 GDPの成長は安定的ではありませんが、1人当たりGDPが2000ドルに満たないことから伸びしろが期待されるところです。ただし、産油国ですので石油市況の影響が小さくなく、これからも上下動を含んだ成長が予想されます。

 

 埋蔵量、産出量、ともに世界最大規模を誇ります。

ナイジェリアETF 【NGE】のチャートと分配金、信託報酬

 続いてナイジェリアETF 【NGE】のチャートと分配金です。ベンチマークはMSCIナイジェリア指数です。

ナイジェリアETF【NGE】のチャートと分配金

ナイジェリアETF【NGE】のチャートと分配金

 2013年4月に上場して以来、残念なチャートになっています。

2013年12月 取引値 62ドル  分配金 0.824ドル

2018年12月 取引値 17ドル  分配金 0.898ドル

信託報酬【0.88%】

 

 2019年に入ってからも下降線をたどっており、年初来では10%以上も下げています。このままいくと、昨年実績で6%を超える分配金利回りになりますが、どうでしょうか。もちろん減配リスクもあります。

 

 開発途上国においては、GDPなどの経済指標と株価が必ずしも合致しないことが多いですね。

 

 その国の株式指数が上昇していても、それに見合ったベンチマークが無いこともしばしばあります。開発途上国の経済成長はある意味では分かり切っていることですが、その果実をどのように得るのかというのは永遠のテーマです。

 

 ナイジェリアETF 【NGE】も多分に漏れずといったところでしょうか。

ナイジェリアETF 【NGE】の構成銘柄

 続いて構成銘柄を見てみましょう。

企業名 比率 一言コメント
DANGOTE CEMENT PLC 16.28 セメント
GUARANTY TRUST BANK 16.1 銀行
NESTLE NIGERIA PLC 12.89 ネスレ
ACCESS BANK PLC 4.65 金融
ZENITH BANK PLC 4.63 金融
NIGERIAN BREWERIES PLC 4.6 醸造
STANBIC IBTC HOLDINGS PLC 4.31 金融
UNITED BANK AFR 4.21 金融
ECOBANK TRANSNATIONAL INC 4.03 金融
FBN HOLDINGS PLC 3.9 金融

 

 赤字以外は全て金融関連銘柄です。金融関係が圧倒的に多いのは、開発途上国の1つの特徴です。開発途上国においては、金融は成長産業になります。

 

 次に大きな特徴としては、ネスレ、圏外ではありますがユニリーバ などヨーロッパ系の多国籍企業の進出が目立つことですね。

 

 地場のセメント産業と、醸造会社が健闘し、ランキングに入っています。DANGOTE CEMENTはナイジェリアを代表する企業の1つで、ナイジェリア株式市場の時価総額の2割を超えることもありました。多国籍企業です。

 

 意外かもしれませんが、石油メジャーの権利がしっかりと生きており、国営石油企業がありません。ここも1つの特徴と言ってよいでしょう。

 

 経済成長、人口動態からすると非常に魅力的な国ではあります。しかし、株式市場への連動性に大きな課題を残しますね。

 

 日本からは、現状サクソバンク証券 のみで購入が可能です。 

 

関連記事です。

  マレーシアETF【EWM】の記事です。マレーシアは、人口は3000万人規模と大きくありません。しかし、シンガポールほどではないにしろ、華僑が多く、商売上手、経済発展著しい国です。人口構成比もわるくありません。

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  フィリピンもASEANの中では有望な国の1つです。人口規模も1億人超と決して小さくないですね。ここもやはり若年人口が多いことから、将来的な経済発展が期待されています。

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  ロシアETF【ERUS】の記事です。BRICSはすっかり勢いが鈍化しています。ロシアも原油高の時には大変強勢でした。今では、世界有数の低PERになっており、厳しい情勢が続いています。

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