【8月26日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は25日、首都ワシントンで犯罪取り締まりを強化し、国旗を燃やした人を起訴するための大統領令に署名し、その後の記者会見で多くの米国人が独裁者を望んでいると示唆した。

トランプ氏は25日、大統領執務室で記者会見を開き、州兵を動員した犯罪と移民に対する取り締まりについて評価されていないと不満を漏らし、批判者やメディアを非難した。

「彼らは『彼はいらない。彼は独裁者だ』と言う。多くの人が『もしかしたら独裁者が好きかもしれない』と言っている」とトランプ氏は記者団に語り、「私は独裁者が好きではない。私は独裁者ではない。私は常識があり、賢い人間だ」と述べた。

トランプ氏は、2期目の当選を果たす前、「初日から独裁者になる」と述べていた。

トランプ氏は今月初め、ワシントンの犯罪問題が手に負えないと主張して州兵を派遣。

25日には締め付けを強化し、米国旗を燃やした人々を調査し起訴するための大統領令に署名した。1989年の最高裁判所の判決では、国旗を燃やす行為が言論の自由として保護されているとされた。

「国旗を燃やしたら1年間の刑務所行きだ。早期釈放も何もない」とトランプ氏は述べた。

トランプ氏はまた、ワシントンの治安を強化する新たな措置として、ピート・ヘグセス国防長官にワシントンの州兵内に治安維持のための専門部隊を設置するよう命じた。(c)AFP/Danny KEMP