【1月1日 AFP】ロシアの侵攻を受けるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は昨年12月31日、同国は2025年、「戦場でも交渉の場でも」自らの立場を強化する必要があるとの認識を示した。

ゼレンスキー氏は国民に向けた演説で、「来年は毎日、私を含めた全国民がウクライナが十分強い国であるために戦わなければならない。そうあらなければ尊重され、意見に耳を傾けてもらえないからだ。戦場でも交渉の場でも」と述べた。

「2025年がわれわれの、ウクライナの年になりますように。平和が贈り物として与えられるものではないことは分かっているが、ロシアを阻止し、この戦争を終結させるためなら何でもする。これが私たち一人一人の願いだ」と続けた。

米国のドナルド・トランプ次期大統領は就任後「24時間」以内にウクライナ紛争を終結させると宣言しており、ウクライナでは和平と引き換えに被占領地を放棄せざるを得なくなるのではないかとの懸念が高まっている。

ゼレンスキー氏は演説で、「米国の新大統領が和平を実現し、(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチンの侵略を終わらせる意思と能力を有していることに疑いの余地はない」と述べた。(c)AFP