【1月1日 AFP】アフリカ南部のジンバブエで12月31日、死刑が正式に廃止された。エマーソン・ムナンガグワ大統領が死刑囚約60人の刑を禁錮刑に減刑する法律に署名した。

ジンバブエでは2005年以降、死刑執行が停止されていたが、裁判所は殺人、反逆、テロ行為などの罪で死刑判決を下し続けていた。

31日に政府公報で公表された死刑廃止法は、裁判所は今後いかなる犯罪に対しても死刑を言い渡すことができず、既存の死刑判決はすべて禁錮刑に減刑される必要があるとしている。

ただし、非常事態時には死刑停止が解除される可能性があるとも定めている。

ジンバブエでは2023年末時点で、少なくとも59人の死刑囚がいることが知られている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは新法を「歴史的瞬間」として歓迎する一方、非常事態時の死刑適用を認める条項を削除し、死刑の完全廃止に直ちに移行するよう求めた。(c)AFP