十戒刻まれた石版、約7.7億円で落札 米
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【12月19日 AFP】米競売大手サザビーズは18日、旧約聖書の「モーセの十戒」が刻まれた石板が500万ドル(約7億7400万円)で落札されたと発表した。
この石板をめぐっては真贋(しんがん)が疑われていた。聖書に登場するオリジナルであると主張する者はいないが、一部の専門家は西暦300年から800年の間に作成されたとされるその来歴に疑問を呈している。
もう一つの問題は、この石板にはユダヤ教徒とキリスト教徒の両方にとって神聖とされる十戒のうち、9か条しか刻まれていないことだ。
それにもかかわらず石板への興奮が収まることはなく、最高入札額は420万ドル(約6億5000万円)に達し、手数料を含めた最終価格は500万ドルとなった。
サザビーズの落札予想価格は100万~200万ドル(約1億5500万~3億円)だった。
古代ヘブライ文字が刻まれた石板は、重さ約52キロ。1913年に現在のイスラエルで、鉄道建設のための掘削工事中に発見されたと言われている。
サザビーズによれば、石板はイスラエル在住の考古学者がその重要性に気づき購入するまで、個人所有されていた。(c)AFP