【12月11日 AFP】ギリシャ文化省は10日、首都アテネでガス管の敷設工事中にローマ帝国時代の大理石像を発見したと発表した。

文化省の声明によると、アクロポリスの麓にあるイロド・アティコス音楽堂の近くで、ギリシャ神話ヘルメスの大理石像が発見された。1~5世紀のローマ帝国時代のものとされる。

アクロポリス地区では9日、天然ガスの供給間の敷設工事が行われ、作業員が溝を掘っている際に像が発見された。

文化省の関係者はAFPに、現場では他の遺物も発見されており、考古学者が特定を試みていると述べた。国営テレビERTによると、これらの遺物はヘルメス像と同じ時代のものとされる。

同省によると、ヘルメス像は「当時の裕福な中産階級が建てた別荘」の中にあった「長方形のレンガで造られた建物内」で、「かなり良好な状態」で発見された。(c)AFP