米MLS、秋春制への移行を検討
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【12月7日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)はリーグ戦の日程を抜本的に見直し、欧州の各国リーグに合わせて秋から春にかけて試合を行うことを検討している。これは北米プロサッカーで50年近く続いてきた伝統を破る画期的な動きとなる。
MLSのコミッショナーを務めるドン・ガーバー氏は6日、報道陣に対して、リーグが「これまで以上」にカレンダーの変更を検討していると述べた一方で、こうした大きな変更には多くの複雑な問題が伴うとも強調した。
報道によると、MLSはシーズン開幕を8月初旬に動かし、長期の休暇期間を挟んで翌年2月初旬に再開した後、5月にプレーオフを行うことを検討しているという。
これにより、MLSは世界のサッカーカレンダーとより効果的に合わせることができ、米メディアにおいてリーグのプレーオフの注目度を高める可能性もある。
MLSシーズンの終盤戦は現在、北米で最も視聴されているナショナル・フットボール・リーグ(NFL)をはじめ、大リーグ(MLB)のワールドシリーズ、プロバスケットボール(NBA)のシーズン開幕と競合している。
秋春制への移行は、MLSおよびその前身である北米サッカーリーグ(NASL)の開始以来、主に夏に行われていた北米プロサッカーにおいて史上初の試みとなる。
ガーバー氏はまた、リーグが過去に何度もスケジュール変更の可能性を検討してきた中で、今回は新たな熱意でこの問題に取り組んでいるとしており、「この変更の機会をこれまで以上に真剣に検討しているが、現時点で話す準備はできていない」「しかし、やるべきことはたくさんあり、作業は進行中だ」と述べた。(c)AFP