【6月17日 AFP】英歌手のロッド・スチュワート(Rod Stewart)がドイツ公演で、ロシアとの戦闘を続けるウクライナへの支持を表明したところ、ブーイングを浴びた。ドイツメディアが16日、報じた。

 ニュースメディア「Tag 24」によると、ライプチヒ(Leipzig)公演でウクライナ国旗カラーを身に着けたスチュワートは、楽曲「Rhythm of My Heart」をウクライナ国民・兵にささげると宣言し、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を罵倒。演奏中、背後のスクリーンには戦場やウクライナ国旗、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の画像が映し出された。

 これに対して、観客からは大きなブーイングと口笛が浴びせられたという。

 ドイツメディアによれば、デンマーク・コペンハーゲンやオランダ・アムステルダム公演での同様のパフォーマンスは好評を得ていた。

 ドイツは、2022年2月にロシアが全面侵攻を開始して以降、ウクライナを支援してきた。しかし、世論は二分しており、ドイツがウクライナを支持することで紛争がエスカレートしかねないとの懸念や、対ウクライナ支援拠出をめぐる不満も広がっている。

 スチュワートは以前からウクライナ支援を公言しており、英国内で避難民を受け入れるために家を1軒借り上げたとも伝えられている。(c)AFP