【11月15日 AFP】フランスの首都パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は14日、重量のあるSUV(スポーツ用多目的車)の駐車料金を値上げするかを問う住民投票を来年2月に実施する考えを発表した。

 市長室は声明で、これまでの「思い切った対策」が功を奏し、市内の車の占有スペースは全般的に減少したが、車の平均的なサイズと重量は増加したと説明した。

 SUVの重量は、車種によっては2.7トン以上あり、一般的な乗用車の約1.3倍にもなる。

 市長室はSUVについて、「事故を起こしやすく、車体が重くて大きく、汚染源にもなる」とし、「公共のスペースでさまざまな問題を招いている」と指摘した。

 一方でイダルゴ氏は、具体的な値上げ幅や、「重い」とされるSUV車両の基準については明らかにしていない。

 また、投票で駐車料金の値上げが支持された場合でも、市が発行する居住者用の駐車許可証を取得しているSUV所有者は対象外となる。

 パリが都市問題をめぐって住民投票を行うのは、これで2度目。今年4月には、電動キックボードを手軽に乗り捨てできるシェアリングサービスの継続の是非を問う住民投票が行われ、その結果同サービスは廃止された。(c)AFP