米潜水艦、「抑止力」として中東へ 国防総省
このニュースをシェア
【11月7日 AFP】米国防総省は6日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争拡大を防ぐため、米軍のオハイオ級原子力潜水艦1隻を「抑止力として」中東に派遣すると発表した。
米中央軍(CENTCOM)は5日、エジプトのスエズ運河(Suez Canal)を通過中にみえる潜水艦の写真をX(旧ツイッター)に投稿した。
米国防総省のパット・ライダー(Pat Ryder)報道官は記者団に対し、この潜水艦は現在、ペルシャ湾(Persian Gulf)、紅海(Red Sea)、インド洋の一部を含む「第5艦隊の作戦地域に位置している」とし、同域における「抑止力の強化」が目的だと述べた。
オハイオ級潜水艦の中には、核弾頭を装備した弾道ミサイルを搭載しているものや、巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」を150発以上搭載できる仕様のものもある。
派遣された潜水艦の詳細は明らかにされていないが、イスラエルとハマスの紛争が激化した場合、巡航ミサイルは即座に有用になると考えられる。
イスラエル軍はハマスによる10月7日の奇襲への報復として、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を陸海空から徹底的に攻撃している。
米国は紛争がさらに広範な地域に拡大するのを防ぐため、周辺地域での軍備を増強。二つの空母打撃群などを配備し、域内の各勢力が紛争に乗じることのないよう強くけん制している。(c)AFP