【10月11日 AFP】サッカー元ベルギー代表のエデン・アザール(Eden Hazard)が10日、現役引退を表明した。

 32歳のアザールは、2019年にイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に加入したが、その後はけがに悩まされてレアルでは4シーズンで公式戦わずか76試合に出場にとどまっていた。昨季終了後にレアルを退団した後、別クラブへの移籍を求めていたがかなわなかった。

 アザールはインスタグラムへの投稿で「自分自身に耳を傾け、正しいタイミングでやめると言わなければならない。16年で700試合以上をプレーし、プロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打つことを決めた」とつづった。

「世界中のピッチでプレーし、楽しんで、夢をかなえることができた。キャリアを通して素晴らしい監督や指導者、チームメートに出会えたのは幸運だった。素晴らしい時を過ごしたみんなに感謝する。みんなのことが恋しくなるだろう」

 2012年から19年まで在籍したチェルシーでは、プレミアリーグとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)で2度優勝し、イングランドFAカップ(FA Cup)とイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup)も制覇。フランス・リーグ1のリール(Lille OSC)時代とレアル時代にもリーグ戦のタイトルを手にした。またレアルでは、21-22シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝で出場機会はなかったものの、優勝メダルを手にしている。

 ベルギー代表としては、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で4強入りに貢献。準々決勝でブラジルを撃破したものの、準決勝ではその後優勝したフランスに敗れた。しかしながら昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)では、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)やロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)といったスター選手とともにアザールもチームも実力を発揮しきれず、グループリーグでの敗退を喫した。(c)AFP