スペイン女子代表前監督、エルモソへの圧力否定 キス問題で
発信地:マドリード/スペイン
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【10月11日 AFP】サッカー女子スペイン代表前監督のホルヘ・ビルダ(Jorge Vilda)氏が10日、ヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)が同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長からキスをされた後、同選手らに圧力をかけていたという他の選手の証言を否定した。
W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)優勝後の表彰式でエルモソの唇にキスをした問題で、大きな批判を受けてルビアレス氏は辞任を強いられ、スペイン検察から性的暴行と強要の疑いで起訴されている。本人はキスは同意の上だったと主張しているが、エルモソは同意はなかったと話している。
さらに全国管区裁判所(National Court)は捜査の範囲を拡大し、キスの後でルビアレス氏を擁護するようエルモソに求めた疑いがあるとして、ビルダ氏ら連盟関係者3人に出廷を命じた。
司法筋によれば、W杯制覇からわずか数週間で指揮官を解任されたビルダ氏は、この日に行われた非公開の聴聞で、選手が証言しているようにエルモソと家族に圧力をかけたことはないと否定。同じく出廷した連盟のマーケティング部長も強要を否定したという。
これまでには、アレクシア・プテラス(Alexia Putellas)、イレーネ・パレデス(Irene Paredes)、ミサ・ロドリゲス(Misa Rodriguez)の3選手が証言し、エルモソと家族に対してキスの件を大騒ぎせず、同意の上だったと言うよう、連盟関係者から圧力があったと話している。(c)AFP