【10月11日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)を保有するアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長が10日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との間で戦闘が発生していることを理由に、伊スーパーカップ(Italian Super Cup 2024)の開催地をサウジアラビアからイタリア国内に変更するよう求めた。

 スーパーカップは今季から開催方式が変更され、来年1月にサウジアラビアで昨季リーグ戦王者のナポリに加えてラツィオ(SS Lazio)、インテル(Inter Milan)、フィオレンティーナ(Fiorentina)の4チームが出場する予定となっている。

 イタリアメディアは、ナポリとフィオレンティーナが大会出場を拒否する意向だと報じたが、デ・ラウレンティス会長は、単にサウジへの渡航は危険を伴う恐れがあることから、イタリア開催に戻してほしいだけだと話した。

 ANSA通信が伝えたところでは、ローマで行われたイベントに出席した会長は「イスラエルの状況を見たか? 一帯の空域が飛行禁止になるかもしれない」とコメント。「(ローマの)スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でやろう」と話し、「ボイコットを求めているわけではない。それ(開催地変更)を検討するべきだと求めているだけだ」と続けた。

 スーパーカップはもともと来年1月4日から8日に開催予定だったが、サウジ当局からの要請で、同月21日から25日に変更になっている。

 ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けて以降、戦闘による犠牲者は3000人以上に上っている。(c)AFP