オデーサ攻撃、大聖堂も損壊 ウクライナ大統領「必ず報復」
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【7月24日 AFP】ロシア軍による23日のウクライナ南部の港湾都市オデーサ(Odesa)へのミサイル攻撃では、2人が死亡したほか、正教会の大聖堂も激しく損壊した。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はこれを受け、ロシアを非難するとともに、報復する考えを示した。
大聖堂は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されている市内中心部の歴史地区に位置し、帝政ロシア支配下の1794年に建立された。
ユネスコのオードレ・アズレ(Audrey Azoulay)事務局長も、「ウクライナの文化遺産への暴力がエスカレートしている」とする非難声明を出した。
同国文化省によれば、これまでに損傷が確認された重要文化財は29点に上っている。
ゼレンスキー氏は、「必ず」報復を受けることになると表明。「世界中の誰でもテロ攻撃に慣れるようなことがあってはならない」「こうしたミサイル攻撃の標的は街や人だけではない。人類と、欧州文化全体の根幹が標的にされている」と糾弾した。(c)AFP