ラッコのサーファー襲撃相次ぐ、米で注意喚起
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【7月13日 AFP】米カリフォルニア州の海でサーファーたちを襲うラッコが「指名手配」された。
サンフランシスコから車で南に90分ほどの町、サンタクルーズ(Santa Cruz)の野生動物当局は、この危険なラッコについて注意喚起を行っている。当局によると、ラッコは5歳の雌だという。
サーファーへの攻撃は過去数週間にわたって報告されているが、ここ最近では凶暴性が増している。
10日にツイッター(Twitter)に投稿された動画には、ボードを揺すったり回転させたりして、よじ登ってきたラッコを振り落そうとする男性の姿が映っていた。
ラッコはボードにしがみ着いたままで、一度はサーファーに襲い掛かるそぶりまで見せたが、最終的にはボードにかみついた。
米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)は「市民に対するリスクが高まっている。ラッコを捕獲・保護するために、カリフォルニア州魚類野生生物当局(CDFW)とモントレー・ベイ水族館(Monterey Bay Aquarium)の職員からなるチームを派遣した」と発表した。
カリフォルニアラッコは、毛皮目的の入植者たちによって20世紀初頭まで狩猟の対象とされ、絶滅の危機に追いやられた。現在も絶滅危惧種に指定されてはいるが、太平洋北部の生息数は約3000匹まで回復している。
水面から小さな頭を出して泳いだり、足を突き出したりする愛らしいしぐさとは裏腹に、ラッコは攻撃的な肉食動物でかまれる危険性がある。
ただ、今回のような行動は珍しく、専門家らもなぜこれほど攻撃的なのか首をかしげている。(c)AFP