【10月4日 AFP】米タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さんが昨年、インスタグラム(Instagram)の投稿で暗号資産(仮想通貨)を宣伝した際、報酬を受け取っていたことを開示しなかった問題で、米証券取引委員会(SEC)は3日、カーダシアンさんが126万ドル(約1億8200万円)を支払うことで和解したと発表した。

 SECによると、カーダシアンさんはイーサリアムマックス(EthereumMax)の提供する暗号資産「EMAX」に関する投稿をした際、25万ドル(約3600万円)の報酬を受け取っていたことを開示しなかった。126万ドルのうち、100万ドルは罰金、26万ドルは報酬に利息を加えた額となる。カーダシアンさんはさらに、今後3年間にわたりいかなる暗号資産も宣伝しないことに同意した。

 カーダシアンさんはインスタグラムでのフォロワー数が3億3100万人と、上位10位に入っている。問題となったのは昨年6月の投稿で、「暗号資産に興味ある?」と問い掛けた上で、「これは金融アドバイスではないけれど、友人から聞いたイーサリアムマックスのトークンについてシェアする」としてEMAXを宣伝していた。

 代理人弁護士はAFPに対し、カーダシアンさんはSECとの和解を「喜ばしく」思っており、「最初からSECに全面的に協力してきており、この問題に関してSECには可能な限り協力する姿勢を維持している」と説明した。(c)AFP