【3月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、ウクライナ上空に飛行禁止区域を設定する動きがあれば「武力紛争への参加と見なす」と警告した。

 ロシア軍の猛攻を受けているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は西側諸国に対し、同国上空に飛行禁止区域を設定するよう求めている。これに対し西側諸国は、ロシアとの本格的な衝突につながる恐れがあるとして、現時点ではウクライナ側の要請に応じない方針を示している。

 プーチン氏はアエロフロート・ロシア航空(Aeroflot Russian Airlines)の客室乗務員らとの懇談で、飛行禁止区域が設定されれば「欧州のみならず世界全体に甚大かつ破滅的な結果」をもたらすと警告。設定に向けて動く国があれば「武力紛争に参加したと見なす」と語った。

 一方、プーチン氏は、国内に戒厳令が導入されるのではないかとの臆測について「外部からの脅威があった場合にのみ導入される」として否定。「われわれは現在そうした状況になく、そうならないことを願っている」と述べた。(c)AFP