【5月24日 AFP】軍事クーデター後の混乱が続くミャンマーの東部で23日、激しい戦闘があり、反クーデター武装組織によると軍事政権側に数十人の死者が出た。

 ミャンマーでは2月の軍事クーデター以降、反クーデター派の抑え込みを図る国軍が武力を行使。現地の監視団体によると、民間人死者は少なくとも815人に上っている。

 反クーデター側の一部は、国軍の暴力に対抗するため「国民防衛部隊(PDF)」を結成。各地の住民が手製の武器で治安部隊に反撃している。

 そうした中、週末にはカヤ(Kayah)州デモソ(Demoso)などミャンマー東部で複数の衝突が発生した。

 AFPの取材に応じたPDFのメンバー(29)によると、首都ネピドーの東に位置するシャン(Shan)州モエベェル(Moebyel)では警官少なくとも20人が死亡。PDF側が警察署を占拠した。

 また、別の民間人戦闘員によると、デモソでは国軍兵士少なくとも13人が死亡、反クーデター側は4人が負傷したという。この戦闘員は、警察署を占拠しようとしたが軍に空爆され、軍の増援トラックが街に入るのを止められず、撤退を強いられたと語った。(c)AFP