【3月17日 CNS】中国ITの大手「阿里巴巴(アリババ、Alibaba)」の創業者ジャック・マー氏が主宰する「馬雲公益基金会(Jack Ma Foundation)」と阿里巴巴公益基金会(Alibaba Foundation)がベルギーとイタリアに寄贈したマスクとウイルス検査試剤が16日、ベルギーのリエージュ空港(Liege Airport)に到着した。新型コロナウイルス対策の貨物には「団結こそが力なり」との言葉が添えられていた。

 この物資は、空港のアリババの「世界電子貿易プラットフォーム(eWTP)ハブに到着した。フライトが到着すると、空港のディスプレーにも中国語で「団結こそが力なり」の文字が浮かび上がった。

 アリババによると、今回の欧州に対する支援は、ベルギーのフィリップ国王(King Philippe)を含む多方面からの支持を得た。マヒー・デブロック(Maggie De Block)保健相は16日午後、SNSで感謝を表し、支援物資は医療関係者の保護のために使われるとメッセージを送った。

 マー氏は11日、マスク180万枚とウイルス検査試剤10万個をイタリア、スペインなどの感染の深刻な国へ寄贈すると発表。物資の調達が難しいため、輸送は数回に分けて行われる。アリババ傘下の物流会社「菜鳥網絡(Cainiao Network)」のチャーター便でベルギーに送られた後、欧州の各国へ転送するとしている。

 今後、中国・杭州(Hangzhou)からリエージュ空港に飛ぶチャーター便は毎週5便まで増便し、一日も早くマー氏が集めた救援物資を欧州に全部送り届ける予定。(c)CNS/JCM/AFPBB News