「赤ちゃん工場」から妊婦ら13人救出、妊娠させるため男ら雇う ナイジェリア
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【3月7日 AFP】ナイジェリアの警察当局は6日、同国南西部オグン(Ogun)州にある違法の医療施設から子ども1人と妊婦6人を含む13人を救出したと発表した。
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20〜25歳の女性らは警察に対し、「赤ちゃん工場」と呼ばれる施設の所有者が、女性らを妊娠させるために男性たちを雇い、営利目的で新生児を売っていたと話している。
こうした「赤ちゃん工場」は通常、民間診療所を装って妊婦を収容し、新生児を売りに出す小規模な違法施設の形を取る。中には若い女性の意思に反して監禁およびレイプし、闇市場で新生児を売ることもある。
警察当局のアビンボラ・オイェイェミ(Abimbola Oyeyemi)氏はAFPに対し、「モウェ(Mowe)周辺にある施設から逃げ出した収容者1人が警察に内報したことから、2月28日に今回の作戦が実施された」とし、「施設の所有者と、女性を妊娠させるために雇われていたとみられる男2人を逮捕した」と述べた。
オイェイェミ氏によると、女性らは警察に対し、通常は施設の所有者が、子どもをつくるために女性と性行為をする男らを雇っていたと明かし、「赤ちゃんは取り上げられ、客に売られていたと話した」という。
ナイジェリアでは、「赤ちゃん工場」と呼ばれる違法な助産施設に対する警察の捜索が行われ、特に南部で目立つ。
過去に警察が話したところによると、男児は50万ナイラ(約15万円)、女児は30万ナイラ(約9万円)前後で売られるという。
先週には同国南部の都市ポートハーコート(Port Harcourt)で、乳児24人と妊娠中の10代の少女4人が救出されていた。(c)AFP