【12月8日 AFP】6日に交通事故で亡くなった元米大リーグ(MLB)選手のルイス・バルブエナ(Luis Valbuena)とホセ・カスティーヨ(Jose Castillo)の葬儀が7日、ベネズエラ西部バルキシメト(Barquisimeto)のスタジアムで執り行われた。

 ベネズエラリーグのカルデナレス・デ・ララ(Cardenales de Lara)でプレーしていた両選手は、試合を終えてバルキシメトに戻る途中、交通事故で命を落とした。これに関連し、選手らが乗っていたワゴン車を動けなくするためにハイウエーに岩を置いたとして、警察は強盗犯4人を逮捕している。

 警察によると、事故を起こしたワゴン車を奪うため、犯人はあらかじめ道路で待ち伏せしていたという。また、犯罪が多発するベネズエラでは、襲撃の際にこうした手口がよく使われているとされている。

 ベネズエラでは、野球は国民的スポーツで人気が高く、同国のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領もツイッター(Twitter)に「ベネズエラの野球界やファンと同様に、私も悲嘆に暮れています」と投稿した。

 33歳のバルブエナはMLBで通算11シーズンにわたりプレーし、今年はロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)との契約が終了した後、フリーエージェント(FA)になっていた。

 また、37歳のカスティーヨはピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)やサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)を渡り歩き、2004年から2008年までMLBで活躍した。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーも同日、コメント文を発表し、「このスポーツにとって、とても悲しい一日だ。われわれはルイス・バルブエナ選手とホセ・カスティーヨ選手の死を悼んでいる」と弔意を表した。

「きょうのニュースにより、彼らが野球を愛し、チームメートや所属チームに大きな影響を与えていたのは明白だ」「MLB機構を代表し、ご遺族をはじめご友人、そして地元ベネズエラのファンの皆さんに対して、心からお悔やみを申し上げる」 (c)AFP