深圳でAI技術使ったネット賭博摘発 かけ金4億3千万元
このニュースをシェア
【10月10日 Xinhua News】中国深圳市警察当局は先ごろ、AI技術を使ったネット賭博事件を摘発した。メッセンジャーアプリ「微信」(WeChat、ウィーチャット)の「紅包」(お年玉送付機能)を利用し、ネット賭博を行っていた犯罪グループを突き止め、容疑者19人を刑事拘束した。賭博のかけ金は4億3千万元(1元=約17円)に上った。同市公安局が明らかにした。
今年2月初め、同市南山区警察は一般からネット賭博の通報を受けた。深圳で「微信群」(グループ)を通じ、「紅包」を送るやり方でネット賭博場を設け、多くのネットユーザーを集めて賭博を行い、参加者は毎日200人を超え、かけ金は1日平均100万元に上るというものだった。
通報を受け、警察はすぐに確認を急ぎ、ビッグデータの分析によって、AI技術をネット賭博に使っている犯罪グループを突き止めた。3月23日、南山区警察は警察各部門を動員し、深圳各地で一網打尽にする行動をとり、現場で賭博犯罪グループのメンバー15人を拘束し、パソコン、携帯電話、帳簿、関連の電子証拠を押収した。確認されたかけ金は4億3千万元に上った。その後も捜査を続け、範囲を拡大し、さらに4人の容疑者を拘束した。
警察の説明によると、犯罪グループは厳密に組織され、分担が明確で、「微信群」内で知能ロボットソフトを使い、賭博場を開き、勝ち負けを操作し、胴元が確実に儲かるようして、多額の金を得ていた。こうしたネット世界の中に隠れた賭博場は詐欺性が非常に高く、一度始めると深入りしやすい。(c)Xinhua News/AFPBB News