【9月14日 AFP】(更新)韓国で14日、同国初のミサイル搭載が可能な攻撃型潜水艦「島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ、Dosan Ahn Chang-ho)」の進水式が行われた。

 3000トン級の同潜水艦は、7億ドル(約780億円)をかけて建造された。巡航ミサイル、 弾道ミサイル両方の発射が可能だ。

 韓国と核を保有する北朝鮮との関係はここへ来て緊張が緩和しているが、韓国は向こう5年以内に同様の潜水艦計3隻を配備する計画。

 同艦の設計・建造は、慶尚南道(South Gyeongsang Province)にある大宇造船海洋(Daewoo Shipbuilding and Marine Engineering)の造船所で行われた。

 進水式に出席した文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、韓国の防衛産業にとっての「飛躍だ」とたたえるとともに、「力を通じた平和は、この政府の揺るぎない安全保障戦略だ」と強調した。

 新潜水艦には垂直発射管6基に加え、ソナーシステムや戦闘管理システムが搭載されている。

 韓国は既に、同艦よりも小型の潜水艦18隻を保有しているが、これらはすべてドイツの協力を得て建造した。

 一方、韓国国防省によると、北朝鮮は潜水艦と潜水艇合わせて70隻を保有しているが、老朽化が進んでいるという。韓国の聯合(Yonhap)ニュースは、北朝鮮も垂直発射システムを備えた2500トン級の新たな潜水艦を開発していると報じている。

 北朝鮮に核兵器開発を断念させようと説得を試みる米主導の努力が行き詰まる中、文大統領は来週、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との3度目の会談のために平壌へ向かう。(c)AFP