【2月15日 AFP】オーストラリア反ドーピング機関(ASADA)とオーストラリア五輪委員会(AOC)は15日、世界的にドーピングに対する注目が集まる中、同国五輪選手団がこれまでで最も厳しい反ドーピングプログラムの中で、検査を受けていることを明かした。

 今年開催されるリオデジャネイロ五輪でオーストラリア選手団の評判を守るため、両団体は8か月前から選手の薬物検査を行っている。

 ASADAのベン・マクデビット(Ben McDevitt)会長は、この取り組みにより検査官が不正を見抜くチャンスをより大きくすることが可能となり、不正を行っていない選手を守ることができるとしている。

 マクデビット会長は、「スポーツ界のドーピング疑惑に国際的な注目が集まる中、スポーツに公平な国であるというわれわれの風評や、ドーピングに対する強い姿勢を守ることは、オーストラリアにとって非常に大事なことだ」とコメントしている。

「五輪を前にして重要なことは、ドーピングを行った選手に出場権を奪われたことで、クリーンな選手が五輪の選考から漏れてしまわないようにすることだ」

 またマクデビット会長は、検査の他にもオンラインや対面で、「ドーピングを予防するための」教育プログラムを実施していることも明かしている。(c)AFP