【6月19日 AFP】米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)は18日、先月が観測史上、最も暑い5月だったと発表した。世界気温上昇の不穏な傾向が変わらず続いているという。

 NOAAの国立環境情報センター(National Centers for Environmental Information)のモニタリング部門を統括するデレク・アルント(Derek Arndt)氏は、電話会見で「観測史上、最も暑い5月だった」と語った。

 NOAAの月次報告書によると、世界の気温と海面水温を合わせた5月の平均気温は、20世紀全体の平均よりも0.87度高かったという。

 5月の平均気温としては1880年~2015年の観測期間で最も高く、「これまでの最高だった2014年5月を0.08度上回った」とNOAAの報告書は指摘している。

 また、5月の数値は今年1月以来の気温上昇傾向を引き継いでいる。世界の地表気温と海面水温を合わせた今年1~5月の平均気温は、20世紀全体の同期間の平均よりも0.85度高かった。「これは、1~5月の平均気温としては1880年~2015年の記録史上最も高く、これまでの最高記録だった2010年1~5月を0.09度上回った」とNOAAは述べている。

 現在、米国では国土の4分の1が干ばつに見舞われ、カリフォルニア(California)州や周辺の西海岸各州、および北東部とニューヨーク(New York)州の一部では特に深刻な干ばつ被害が発生している。

 NOAAは今回の報告書に先立ち、世界の平均気温は昨年、史上最高を記録したと発表している。(c)AFP