シリア・パルミラの刑務所をISが爆破、アサド政権の残虐さの象徴
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【6月1日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、制圧したシリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)にある刑務所を爆破したとする写真が5月30日、イスラム武装勢力系メディア「ウェラヤット・ホムス(Welayat Homs)」を通じて公開された。
同刑務所は1980年代に囚人が大量虐殺されたことで知られ、ハフェズ・アサド(Hafez al-Assad)前大統領とバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)現大統領の親子2代の政権の残虐さを象徴する場所とみなされていた。
ソーシャルメディア上ではシリア反体制派から、刑務所の爆破を称賛する声が相次いでいる。
同刑務所には、反体制派が蜂起する2011年までは政治犯が、蜂起後は脱走兵や兵役拒否者が多数収容され、過密状態だった。NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、収容者はISがパルミラを制圧する前に、シリア政府によって別の場所へ移されたという。(c)AFP