豪イスラム学校、「処女失う」として女子生徒のランニングを禁止
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【4月23日 AFP】「処女を失う」恐れがあるとしてオーストラリアのイスラム学校の女子生徒が、ランニング競技への参加を禁止されたとの申し立てがあり、当局は23日、同校の調査を開始したと発表した。
問題となっているのはビクトリア(Victoria)州メルボルン(Melbourne)のアルタクワ・カレッジ(Al-Taqwa College)。同州のジェームズ・メルリノ(James Merlino)教育相は23日、同校の元教員から申し立てがあり、事実であれば「非常に懸念すべきことだ」と語った。
メルボルンのエイジ(Age)紙によると、元教員は閣僚らに宛てた書簡で「校長は、女性が走り過ぎると『処女を失う』恐れがあるとの信念を持っている」と述べた。
さらに、「また校長は、サッカーで脚を骨折するなど、少女がけがをすると不妊になる恐れがあるとの考えに、科学的な根拠があると信じている」という。
同校のクロスカントリー競走チームは、2013年と14年に校長によって地区大会への出場を禁止されたと伝えられており、エイジ紙は、そのチームが書いたとみられる、校長の決定に反論する書簡を掲載した。
書簡の中でチームは「私たちが少女だからといって、ランニング競技に参加できないことにはならない」と述べ、校長の決定について「(競技に)参加しようとしていた少女たち全員に対して非常に攻撃的だ」と批判した。(c)AFP