【9月3日 AFP】ブラジルの伝説的な存在となっているジーコ(Zico)氏が、インディアン・スーパーリーグ(ISL)に参戦するFCゴア(FC Goa)の指揮官を務めることになった。

 現役時代にW杯3大会でプレーした61歳のジーコ氏は、世界中で後進の育成にあたっており、すでにISL参戦を決めている名だたる元スター選手たちの仲間入りをすることになる。

 ISLは10月から始まる10週間のリーグで、潤沢な資金を持つ同国のクリケットリーグのインディアン・プレミアリーグ(IPL)をモデルにしている。

 1978年から1986年のW杯3大会で、ブラジル代表として「美しいサッカー」を披露したジーコ氏は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でチームとの契約を結んだという。

 FCゴアは、「ISLに参戦するFCゴアで、ブラジルの伝説的な選手であるジーコ氏が監督を務めてくれることになりました」とする声明を出した。

 サッカー好きのゴア(Goa)州のビジネスマンにより組織されたグループの傘下にあるFCゴアは、ブラジルに担当者を派遣し、ジーコ氏のビザ取得手続きを手助けするという。

 ISLには、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)、元フランス代表のダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)とロベール・ピレス(Robert Pires)、元スペイン代表のルイス・ガルシア(Luis Garcia)、元イングランド代表GKのデヴィッド・ジェームス(David James)氏らが、選手もしくはコーチとして参戦することを表明している。

 ISLは、インドの大富豪ムケシュ・アムバニ(Mukesh Ambani)氏率いる石油精製・化学最大手リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)、総合メディア運営を行うインターナショナル・マネジメント・グループ(International Management Group)、ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が所有するスターTV(Star Television、現STAR)の支援を受けている。

 FIFAランク150位のインドは、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長に、「眠れる獅子」と呼ばれている。

 インドではイングランド・プレミアリーグの視聴率が高く、ISLチームオーナーは、クリケットと同様に国内リーグの人気が出ることを祈っている。(c)AFP