アウディとクライスラーが「独占行為」、中国当局が処罰へ
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【8月6日 AFP】中国国家発展改革委員会(National Development and Reform Commission、NDRC)は6日、独高級車メーカーのアウディ(Audi)と米自動車大手クライスラー(Chrysler)が中国で「独占行為」を行ったとして近日中に処罰すると発表した。
中国当局は、自動車のパーツと車両の価格が中国国内で不当に高いとして、外国自動車メーカーの調査を進めている。メーカー側は、中国の自動車やパーツに対する関税が高いために中国市場での価格が高くなると主張している。
NDRCの報道官は「独占行為」とは何を意味するのか具体的には語らなかったが、中国当局は市場における支配的な立場を利用して価格を設定する行為を独占の一つの形とみなしている。
アウディは欧州自動車メーカー最大手のフォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)傘下の高級車ブランド。クライスラーはイタリアの自動車大手フィアット(Fiat)と合併している。
■メルセデス・ベンツや日本企業12社も調査対象
4日に独自動車大手ダイムラー(Daimler)傘下のメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)の上海(Shanghai)事務所が家宅捜索を受けたが、北京(Beijing)で行われたNDRC報道官の記者会見を書き起こしたオンライン記事によると、NDRC報道官は会見でメルセデス・ベンツも調査対象であることを認めた。
NDRCの報道官によると、ほかにも日本企業12社が自動車部品やベアリングの独占的価格設定で調査を受けているという。企業名はまだ公表されておらず、詳細は後日発表すると同報道官は述べた。(c)AFP/Bill SAVADOVE