アルジェリア機墜落、旅行中の家族や人道活動家が犠牲に
このニュースをシェア
【7月26日 AFP】ブルキナファソの首都ワガドゥグ(Ouagadougou)からアルジェリアの首都アルジェ(Algiers)に向かう途中、西アフリカのマリに墜落したアルジェリア航空(Air Algerie)AH5017便に乗っていた人たちの親族や友人は衝撃を隠せないでいる。
同便には少なくとも116人が乗っており、全員の死亡が確認されている。フランス国籍を持っている人は54人だが、二重国籍者も含まれている。
フランス中部のゲレ(Gueret)市で、ビジネスパートナーと共同で薬局を経営していたベルトラン・ジネスト(Bertrand Gineste)さん(55)は、妻と3人の子どもと共に犠牲になった。同市のミシェル・ベルニエ(Michel Vergnier)市長によると、ブルキナファソで軍の任務に就いた経験があるジネストさんは人道活動の専門知識を買われ、2年ほど前からブルキナファソとの文化・専門職・教育の交流協会の財務を担当していた。同市長は、ジネストさんは自分が情熱を傾けていた国を家族に見せようと計画した「私的な家族旅行」で事故に遭ったと明らかにし、ジネストさんの死を悼んだ。
スイスに近い仏東部ローヌアルプ(Rhone-Alpes)地域圏のフランス人家族10人も犠牲になったほか、フランス在住30年のブルキナファソ人、アマドゥ・ウエドラオゴ(Amadou Ouedraogo)さんの親族7人も死亡した。ウエドラオゴさんの兄弟夫婦とその4人の子ども、さらにウエドラオゴさんの姉妹の息子も搭乗していたという。
アンドレ・ジョリー(Andre Joly)さん(60)と ユッタ・ツォラー(Jutta Zoller)さん(56)は、過去20年の間、定期的に訪れていたブルキナファソからの帰途だった。
「彼らは1989年に若者たちのための団体Oxygeneを設立しました」と同団体のマリーエレーヌ・ラバダン(Marie-Helene Labadens)現会長はAFPの取材に答えた。「素晴らしい人たちでした。社会福祉当局から託された若い人たちの世話をしていました。非常にショックです」(c)AFP/Herve GAVARD