【7月17日 AFP】メキシコ政府は15日、まん延する肥満問題に取り組む一環として、清涼飲料水やスナック菓子、その他の高カロリー食品のテレビ広告を規制する方針を発表した。

 規制は直ちに発効。平日は午後2時30分~同9時30分、週末は午前7時~午後7時の間、対象となるコマーシャルは一般の地上波放送やケーブルテレビから締め出されることになった。映画館での広告上映も規制対象となる。

 メキシコ保健省は、同国で放映されるテレビ・コマーシャルのうち年間40%を占める清涼飲料水や高カロリー食品のCMがメキシコのテレビから消えるとしている。

 メキシコ政府によると、同国の国民のうち成人では70%、子どもでは30%が過体重もしくは肥満だという。また甘味飲料水の1人当たりの年間消費量が163リットルと世界で最も多く、同国料理には揚げ物が非常に多い。

 メキシコは、経済協力開発機構(OECD)加盟34か国中、糖尿病の発症率が最も高い。(c)AFP