インド首都圏議会選、反汚職の新党が大躍進 与党に打撃
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【12月9日 AFP】総選挙を数か月後に控えたインドで、デリー首都圏の議会選挙が8日開票され、反汚職を掲げる新政党が与党・国民会議派(Congress Party)から多数の議席を奪い、躍進した。
国政レベルで10年にわたり政権の座にある国民会議派は、8日開票の他の3つの州議会選挙でも敗北し、大きな打撃を受けた。
シーラ・ディクシット(Sheila Dikshit)・デリー首都圏首相の選挙区で同首相の議席を奪った新政党「庶民党(Aam Aadmi Party、Common People's Party)」のアルビンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)党首は、「誠実な政治の方向を進み始めたデリーの人々を祝福したい」と語った。
1年前に同党を発足させたばかりのケジリワル党首は、自分たちの運動は「デリーに限らず、インド全土に広がり、腐敗とインフレに終止符を打つことができるだろう」と語った。
国民会議派のマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相政権下での政治の腐敗に対する怒りの声を集めた同党は、ヒンズー(Hindu)至上主義の最大野党・インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)から過半数の地位をも奪い去った。
選挙の最終結果では、デリー首都圏議会の70議席のうち、インド人民党が31議席、庶民党が28議席を獲得した。国民会議派は選挙前の43議席からわずか8議席に後退し、第3党となった。(c)AFP/Pratap CHAKRAVARTY