スペイン列車脱線事故、運転士の通話中に発生
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【7月31日 AFP】スペイン北西部ガリシア(Galicia)自治州サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)市近郊で24日に起き、79人の犠牲者を出した列車脱線事故の原因を調査している同州の裁判所は30日、事故が起きた時に運転士は同僚と電話中だったことが分かったと発表した。また、脱線時に列車の速度は制限速度の2倍近くだったという。
裁判所の声明によると、列車から回収されたブラックボックス2個を解析したところ、事故直前の列車の速度は時速192キロだった。脱線の数秒前にブレーキが掛けられ、脱線時の速度は時速153キロと推定されるという。首都マドリード(Madrid)発フェロル(Ferrol)行きの事故列車が脱線したサンティアゴ・デ・コンポステーラ近郊の区間の制限速度は、時速80キロだった。
また事故が起きた時、運転士は仕事用の電話を使って国有鉄道レンフェ(Renfe)のスタッフと通話中だった。裁判所の声明によると、運転士には事故の数分前、列車のルートに関する電話が掛かっていた。会話の内容や、周囲の音などから判断して、地図または書類を見ながら通話していたようだという。
現地の予審判事は28日、運転士のフランシスコ・ホセ・ガルソン・アモ(Francisco Jose Garzon Amo)容疑者(52)を79件の過失致死の疑いで刑事訴追した。その後、保釈された同容疑者は、現在は裁判所の監視下に置かれている。現地の報道によると、28日に出廷した際、事故当時は「集中力を欠いていた」と認めたという。(c)AFP/Daniel SILVA
裁判所の声明によると、列車から回収されたブラックボックス2個を解析したところ、事故直前の列車の速度は時速192キロだった。脱線の数秒前にブレーキが掛けられ、脱線時の速度は時速153キロと推定されるという。首都マドリード(Madrid)発フェロル(Ferrol)行きの事故列車が脱線したサンティアゴ・デ・コンポステーラ近郊の区間の制限速度は、時速80キロだった。
また事故が起きた時、運転士は仕事用の電話を使って国有鉄道レンフェ(Renfe)のスタッフと通話中だった。裁判所の声明によると、運転士には事故の数分前、列車のルートに関する電話が掛かっていた。会話の内容や、周囲の音などから判断して、地図または書類を見ながら通話していたようだという。
現地の予審判事は28日、運転士のフランシスコ・ホセ・ガルソン・アモ(Francisco Jose Garzon Amo)容疑者(52)を79件の過失致死の疑いで刑事訴追した。その後、保釈された同容疑者は、現在は裁判所の監視下に置かれている。現地の報道によると、28日に出廷した際、事故当時は「集中力を欠いていた」と認めたという。(c)AFP/Daniel SILVA