【7月3日 AFP】エジプトのムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領は2日、自らの「憲法上の正統性」を主張するとともに、反対勢力との対立を解決しない限り介入するとした同国軍の「最後通告」について、撤回を要求した。

 マイクロブログのツイッター(Twitter)上にあるモルシ大統領の公式アカウントでは、「モルシ大統領は(自らの)憲法上の正統性を主張し、それを踏みにじろうとするいかなる企図も退ける」、「(同大統領は)軍に対し警告の撤回を要求し、また国内外からのいかなる命令にも応じない」とのメッセージが投稿された。

 同大統領の辞任を求める街頭デモには、全土で数百万人が参加。これを受けて軍が、48時間以内に国民の要求を受け入れなければ、軍の示す解決策の履行を強制すると宣言。全ての政治勢力に対し、現在の危機から抜け出す糸口を3日までに見いだせなければ、軍が作成したロードマップ(行程表)を提示すると表明した。

 首都カイロ(Cairo)では2日、大統領支持派と反対派のデモ隊同士の衝突により、少なくとも7人が死亡した。(c)AFP