【6月17日 AFP】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)で15日、女子大生らを乗せたバスが爆破された事件について、イスラム教スンニ派の武装勢力「ラシュカレジャングビ(Lashkar-e-Jhangvi)」が同日夜、地元新聞社に対し電話で犯行を認めていたことが分かった。

 ラシュカレジャングビのアブバカル・シディク(Abubakar Siddiq)広報担当は電話で、攻撃したバスには女性の自爆犯が乗り込んでいたと明らかにした。さらに、「われわれはその後、病院を攻撃し、仲間の戦闘員らが複数を殺害した」と語った。

 シディク広報担当によると、これらの攻撃はパキスタンの治安部隊がカロタバッド(Kharotabad)で、ラシュカレジャングビの戦闘員とその妻たちを殺害したことに対する報復だったという。

 女子大生らを乗せたバスの爆破では14人が死亡。この事件から1時間半後には負傷者が搬送された病院が襲撃を受け、少なくとも11人が死亡したとされる。この日だけでも、死者は少なくとも25人に上った。攻撃された病院では一時、武装勢力が建物の一部を占拠。治安部隊との間で銃撃戦が繰り広げられた。(c)AFP/Maaz Khan