【5月16日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)決勝で劇的勝利を収め、大会初優勝を飾ったチェルシー(Chelsea)のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督は15日の試合後、同タイトルの獲得が、指揮官として6か月務めた自身の評価に繋がっていないと語った。

 チェルシーは、後半ロスタイムにブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)が決勝点を挙げて、2-1でベンフィカ(Benfica)を下し、昨シーズンに続いて2季連続で欧州カップ戦タイトルを手にした。

 チェルシーはすでに、リーグ4位以内のチームに与えられる来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権を手中に収めており、ベニテス暫定監督は、昨年11月に就任した際に課せられた任務を全うしたといえる。

 しかし就任以来、一部のサポーターから激しい反発に合ってきたベニテス暫定監督は、ヨーロッパリーグで優勝したからといって突然、指揮官として成功したと評価されるわけではないと話す。

「こんなことを言うのも悲しいが、最後に臨んだ決勝戦で勝っても負けても、6か月間に渡って取り組んできた私の働きに対しての評価は何も変わらない」と指揮官として通算3度の欧州カップ戦制覇を誇るベニテス氏は嘆いた。

 暫定指揮官の仕事について、「若い選手に世代交代しているチームをまとめるのは非常に難しかった」と語るベニテス暫定監督だが、「それでもチームは勝っているし、選手はピッチの上で集中力を見せてくれた」と選手を称賛した。

「シーズン終了後に退団するとわかっている監督の下にいながら、ピッチで闘志を見せる選手がいるのは満足すべきことだ」(c)AFP