【12月11日 MODE PRESS】福島県いわき市出身のファッションデザイナー・志賀亮太(Ryota Shiga)が、スコッチウィスキー「シーバスリーガル(CHIVAS REGAL)」(ペルノ・リカール・ジャパン)主催「CHIVAS BROTHERS YOUNG ENTREPRENEUR FUND 2012 supported GOETHE」第1回目の受賞者に決定した。同基金は、優秀な若き経営者を発掘・支援することを目的とし、雑誌「ゲーテ(GOETHE)」の協力のもと、今年7月に設立されたばかり。受賞者には、助成金として1000万円が交付される。今回の受賞を受けてデザイナーの志賀は、かねてからの夢でもあったパリでのファッションウィーク参加に向けての準備、そしてファッションショーを開催し、日本から世界に向けて発信していきたいと展望を語った。

■志賀氏の強い意志をサポート

 初年度となる今年、東日本大震災の影響を直接または間接的に受け、ビジネスの再起に向けて活動する優秀な若き企業家に対し、助成金1000万円を交付するため7月24日から9月30日までの期間、募集を行った。今回シーバスリーガルは、震災を乗り越えて日本のみならず、海外に向けて羽ばたこうとしている志賀氏の強い意志をサポートし、今後の活動に支援していく。

-コメント:ジャン-エチエンヌ グルグ ペルノ・リカール・ジャパン代表取締役社長

「震災の影響により、自身のブランドデビューを飾るショーがキャンセルになったにもかかわらず、精力的に地元福島のためにチャリティー活動を実施し、被災した縫製工場へのサポートを継続的に行う志賀氏の姿勢に感銘しました。彼の才能と可能性に、そして被災地のビジネス活性化や次世代のファッションデザイナー育成のために専門学校で精力的に教育に励む姿は、評価に値する」

-コメント:志賀亮太(デザイナー)

「ヨーロッパでの1週間600円の生活にはじまり、震災による被害、ショーのキャンセル。何度もくじけそうになったけれど、前に向かって立ち上がろうとおもったのは、支えてくれた家族や同志、そしてさまざまな人のおかげです。周囲には、未だに家族が避難所生活のままという方も多くいます。そのような辛い状況をひとつひとつ、乗り越えていくことが本当に大切だと思います。“冬は必ず春となる”という言葉の通り、そういった人に必ず幸せになって欲しい。Ryota Shigaのブランドコンセプトでもある“未来永続的に継続する一人、一人の幸福の為の行動”そして、テーマとして掲げている“自然と人間、動物の共存”を軸にファッションを通じて、社会と向き合っていきたいと思います。どんなに大きな壁であっても、シーバスリーガルのモットーである“Live with Chivalry(騎士道と共に)”という言葉のように、騎士道精神を持ち合わせ、勇気を持ち高い壁を乗り越え、ひとつひとつ成長していきたい。逆境をバネに立ち向かっていきたいです」(c)MODE PRESS