肥満の米死刑囚、刑執行延期を要求
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【9月26日 AFP】米オハイオ(Ohio)州の死刑囚が、肥満を理由に刑執行の延期を求める申し立てを行った。体重過多のまま薬物注射による死刑が執行されれば「ひどい苦痛が長く続く」ことになると訴えている。
州刑務当局によると、来年1月16日に死刑執行が予定されているロナルド・ポスト(Ronald Post)死刑囚(53)は、武装強盗の際にホテル従業員を殺害したとして死刑判決を受け、28年間獄中にある。体重は現在、220キログラム超。
ポスト死刑囚の弁護団は前週行った申し立ての中で、同死刑囚の「体力や健康状態の特異さを考慮すると、死刑執行によって彼が深刻な肉体的・心理的苦痛を受けるリスクがかなり高い。絶命するまで拷問のようなひどい苦痛が長く続くことになる」と主張している。
同死刑囚の法定代理人を務めるジョセフ・ウィルヘルム(Joseph Wilhelm)氏は、「肥満を理由に執行延期を求めているわけではない」としつつ、ある麻酔科医がオハイオ州の死刑執行方法について「ポスト死刑囚には合わない」「絶命まで最大16時間かかる」と判断したと説明。残虐で異常な刑罰を禁止している米憲法修正第8条に違反すると訴えた。
オハイオ州では、死刑執行は薬物注射のみ。
AFPが入手した申立書のコピーによれば、弁護団は4年前に州大学病院の医師がポスト死刑囚に注射をしようとした際、針がきちんと刺さらず3回失敗した例があることや、死刑執行台が同死刑囚の体重に耐えられない可能性を指摘。さらに、ポスト死刑囚はエクササイズで減量を試みたが、関節障害で運動ができず「エクササイズ用自転車は体重が重すぎて壊れてしまった」などと訴えている。
同死刑囚は胃バイパス手術の申請をしたが認められず、また重度のうつ病のために減量も困難だという。(c)AFP
州刑務当局によると、来年1月16日に死刑執行が予定されているロナルド・ポスト(Ronald Post)死刑囚(53)は、武装強盗の際にホテル従業員を殺害したとして死刑判決を受け、28年間獄中にある。体重は現在、220キログラム超。
ポスト死刑囚の弁護団は前週行った申し立ての中で、同死刑囚の「体力や健康状態の特異さを考慮すると、死刑執行によって彼が深刻な肉体的・心理的苦痛を受けるリスクがかなり高い。絶命するまで拷問のようなひどい苦痛が長く続くことになる」と主張している。
同死刑囚の法定代理人を務めるジョセフ・ウィルヘルム(Joseph Wilhelm)氏は、「肥満を理由に執行延期を求めているわけではない」としつつ、ある麻酔科医がオハイオ州の死刑執行方法について「ポスト死刑囚には合わない」「絶命まで最大16時間かかる」と判断したと説明。残虐で異常な刑罰を禁止している米憲法修正第8条に違反すると訴えた。
オハイオ州では、死刑執行は薬物注射のみ。
AFPが入手した申立書のコピーによれば、弁護団は4年前に州大学病院の医師がポスト死刑囚に注射をしようとした際、針がきちんと刺さらず3回失敗した例があることや、死刑執行台が同死刑囚の体重に耐えられない可能性を指摘。さらに、ポスト死刑囚はエクササイズで減量を試みたが、関節障害で運動ができず「エクササイズ用自転車は体重が重すぎて壊れてしまった」などと訴えている。
同死刑囚は胃バイパス手術の申請をしたが認められず、また重度のうつ病のために減量も困難だという。(c)AFP