【9月20日 AFP】訪米中のミャンマーの最大野党、国民民主連盟(NLD)党首、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏は19日、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と面会した。

 共にノーベル平和賞受賞者でもある両者の面会は、つい数年前までは実現不可能と思われていた。スー・チー氏は黒いブラウス、白と黒のロンジー(巻きスカート)とピンクのスカーフという装いでオバマ大統領と並んで座り、両者共ににこやかな表情だった。

 面会に先立ち、スー・チー氏は米議会最高位の勲章「議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)」を授与され、「ここから先の道のりは困難なものとなるでしょう。ですが、私たちの友人からの支援と協力により、どんな障害も乗り越えられると確信しています」米国の支援に対する感謝の意を述べた。

 米財務省は同日、ミャンマーのテイン・セイン(Thein Sein)大統領とトゥラ・シュエ・マン(Thura Shwe Mann)下院議長に科していた制裁の解除を発表した。米国は2007年、当時ミャンマー軍事政権の第1書記だったテイン・セイン氏と陸海空軍作戦調整官だったトゥラ・シュエ・マン氏を制裁リストに加えていた。(c)AFP