【6月15日 MODE PRESS】デザイナー山本耀司(Yohji Yamamoto)が描く油絵作品約20点が6月30日まで、ヨウジヤマモト青山店で展示されている。日本では今回が初の一般公開となる。

 1972 年にデザイナーとしてスタートして以来40年間、ファッションの既成概念への反骨精神から生み出されるその革新的なデザインで世界のモードシーンを牽引してきた山本が、新境地へ挑戦する。

 身体と服との間に孕む空気までをもデザインされたシルエット。生地の性質を知り尽くしたカッティングによる独自のスタイル。内に秘めたフェミニティを包み込むことで、女性の神秘的な魅力を現すクリエーション。その追い求めていたクリエーションの源泉が垣間見えるかのような作品の数々。筆と絵の具で輪郭を、そして色を与えキャンバスに描く。服作りとは違う手法で表現するクリエーション。描く絵画は全て、女性をモデルとした現代における美人画といえるだろう。

 デザイナーではなく、“画家”としての山本耀司、その世界観の一端を目撃できる初の機会だ。油絵の作品は、パリのYOHJI YAMAMOTOブティック内ですでに展示されているが、今回の絵画は全て新しく描き下ろした本格的油絵の作品ばかり。

会場: ヨウジヤマモト青山店 地下1階
開催期間: 2012年6月11日(月)-30 日(土)
営業時間: 11時~20時
住所:東京都港区南青山5-3-6
(c)MODE PRESS

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