【6月15日 AFP】小説「V.」や「重力の虹(Gravity's Rainbow)」で知られる米作家トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)氏(75)が、初めて著作のデジタル書籍化に同意した。同氏の著作を出版する米ペンギン・プレス(Penguin Press)が14日発表した。

 ペンギン・プレスのアン・ゴドフ(Ann Godoff)社長は声明の中で、「トマス・ピンチョン氏の作品をデジタル書籍で出版することは、出版社の夢だ」と述べた。「20世紀と21世紀における最も重要なフィクション作品の一部を同時に提供できることにとても興奮し、大変光栄に思う」

 ピンチョン氏は公の場にほとんど姿を見せないことで知られ、同氏を写した写真は1、2枚しか存在していない。インタビューにも1度も応じたことがない。

 ゴドフ社長は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、ピンチョン氏がデジタル書籍化に応じたのは「より広い読者を得るためだと思う」と話している。(c)AFP

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