【2月23日 AFP】女性専用車両の導入は「性別隔離」であり差別だとして、東欧チェコの父親らの団体「ファーザーズ・ユニオン(Fathers Union)」が国有企業チェコ鉄道(Ceske drahy)を刑事告訴した。

 チェコ鉄道は今月初旬、女性の安全確保を理由に複数の運行ダイヤで女性専用車両を導入している。

 これについてファーザーズ・ユニオンは16日、大手SNSフェイスブック(Facebook)に立ち上げたページで、「男性を特定の車両から隔離すること」は「人道に対する罪であり、一部の集団に対するアパルトヘイト(隔離政策)および差別の疑いがある」と主張。男性だというだけで女性専用車両から降りるよう強制される可能性があるとして、同社を刑事告訴したと発表した。

 チェコ鉄道は、性別隔離だとの考えは全くないと反論している。日刊紙ムラダー・フロンタ・ドネス(Mladá fronta DNES)は、同社広報の「むしろ(差別とは)全く逆で、女性専用車両の導入によってわが社は、女性や母親を守り、力となるという伝統的な文化・社会観を強く支持している。チェコ社会において、この役目を担うのは他でもない男性だ」とのコメントを伝えた。

 同紙によると女性専用車両は隣国ドイツやオーストリアでも導入されているという。(c)AFP

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