【4月15日 AFP】トップレスの女性たちが銅像を相手にオーラルセックス――少女買春と職権乱用の罪で起訴されたシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相(74)の公判で13日、証言台に立った10代女性2人によって首相の「ディナー・パーティー」の実態が明らかにされた。

 昨年8月22日にミラノ(Milan)近郊にあるベルルスコーニ首相の別荘で開かれたパーティーに出席したというキアラ・ダネーゼ(Chiara Danese)さん(18)とアンブラ・バッティラーナ(Ambra Battilana)さん(18)の証言によると、パーティーは、これまで首相が説明してきたものよりも、かなり「際どい」内容だったようだ。

 イタリア紙の報道によると、バッティラーナさんは「女の子たちは、胸をはだけてベルルスコーニにキスをさせていた。首相のプライベートなところを触ったり、自分たちを触らせたりもしていた」と証言。彼女たちが首相を「パピ」(パパ)と呼ぶのを聞いて、バッティラーナさんとダネーゼさんは目を丸くした。

 また、女性たちがベルルスコーニ氏が党首を務める「自由国民党」の党歌、「われらがシルビオに感謝」を歌うと、首相は「ぼくのカワイコちゃんたち」と呼びかけ、大喜びしていたという。

 一方、ダネーゼさんの証言によると、ベルルスコーニ氏は下ネタのジョークを連発。その後、巨大なペニスがついた男性の銅像を持ち込み、女性たちにキスをするように促すと、女性たちは銅像を相手にオーラルセックスの真似事を始めた。この光景を目にしたダネーゼさんは落ち着くために「ハーブティーを頼まなくてはならなかった」という。

 さらに、「ブンガブンガ」部屋と呼ばれる謎めいた場所で、女性たちが服を脱ぎ、ベルルスコーニ氏を興奮させようと競い始めるのを見た2人は、首相の右腕エミリオ・フェーデ(Emilio Fede)氏(79)に帰らせてほしいと頼んだ。フェーデ氏はそれまで、2人にチャンネル4の天気予報キャスターの仕事を提供すると約束していた。

 だがフェーデ氏は、「帰りたいなら、帰ってもかまわない。だが、もうお天気お姉さんの仕事はないし、ミス・イタリアコンテストに参加できるとは思うなよ」と言われたという。

 これに対し、ベルルスコーニ首相側の弁護団は、2人の証言は事実無根と切り捨てた。

 ベルルスコーニ氏自身もこれまで、首相が自宅で乱交パーティーを開いていたとの検察側の主張を強く否定している。検察によると、パーティーでは「仮面姿の女性たちが服を脱いでエロチックなダンス」を披露し、ベルルスコーニ氏は「親密な一夜を過ごす女性1人、もしくは数人を選んでいた」という。(c)AFP

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